ポエムすべて

懺悔によせて

ささくれを噛んで 夜が明ける頃に芸のない嘘泣きが 妙に流行るのを君の目は見るか何を言うのもなんだか 白々しく思えて居眠りの遠くで鳴るような 光る音を探す俺の望む未来だとかそんなものがもしも誰からも望まれないとして脅迫される筋合いはないよ気に障ったなら 生卵でも投げつけてくれれば朝飯代が浮いていい寝巻きで過ごす平日の昼下がりには大本営発表と皮算用思いつきのような決意なんて股ぐらを擦り付けて 女に流し込んじまうんだあの娘の誕生日には 何あげたんだっけ忘れたことぐらい 覚えてるつもりでいたよ建て付けの悪い涙腺ですこと夢を見るような 寝苦しい夜は続きそうさ寝巻きで過ごす平日の昼下がりには大本営発表と皮算用思いつきのような決意なんて股ぐらを擦り付けて 女に流し込んじまうんだ俺がたらふく食ったのは 時限爆弾さ君の懺悔によせて 回顧録を贈ろう

風の中で

電車の速さで回る街と、その日々目を閉じて 口を閉じてどうやって上手に息するの踏みつけた屍の顔なんていちいち覚えちゃいないいつも通り 雲は流れて時は 空の色に溶ける風の中でそれをただ ただ眺めては星の小さな欠片 ひとつぶになる風の中で人生の教科書は駅前じゃ売ってないまずは宝の地図を探し出すところから僕らは性懲りもなく恋をしていつだっていつかは失くすのが定めのオチただ、それだけじゃロマンスが足りないってんで思い出を 面影を 言葉を 仕草をかき集めて僕らは またひとつ空に星が昇るのを見送ったあゝなんのかんの言っても君の笑顔が見たいただそれだけただそれだけ

Happy Christmas

日本東京都ヌートピア市ぽかじょうとした気分だぜかわいいあの娘と 息を潜めてサンタの船を ぶんどりに行くGod save the QueenWell, God save my Queen Hallelujah悲しい歌が 多すぎるから笑える歌を 歌ってくれよエモいのはもういいって神様、仏様ジョンレノンに やすくんロックンロール ラブアンドピースエレキギター 俺のいい娘目が悪くなったから目を閉じてひとりで歌った悲しいだけの歌なら 止めてくれよエモいのはもういいってときどき人を轢く とても速い電車に乗って街を見上げる命が燃え尽きたら 空を飛び越えて宇宙の中を 浮かんで流れるそう思うYou feel loveI feel it馬車をしばいて 君んとこへぶっ飛ばして行くぜ

気分はグルービー

Pussy in the ampI see in it Universe新宿タイムマシーン25時そこは夢の入り口便座の蓋が俺の友達かわいいお尻 揺らせ揺らせ Baby全部燃やして吸っちまええーやんえーやん なんでもえーねん(まなぶ)俺に感謝と尊敬をよこせありったけの愛をやる(なーめてあげようか!)好きなものを好きなときに好きなように好きなだけ好きと言いたいだけI just speak Rock 'n' Roll on my own wordsJesus Crist fuck you HallelujahI feel good, feelin' groovy, man

ホットミルク

無性に寂しくなって通り魔のようにくだを巻いたララララ これ見よがしに今更何言ってんの 生きるってイタいじゃん迷わず迷えよ 好きなだけ飽きちゃあ出会っては かぶれて賢くなる何度間違えたって間違ってなんかねぇよ別に早死にしたいわけじゃないたまにゃホットミルクだって飲むさ夜になれば深刻ぶっていつも鏡に酔っ払っている俺達に洒落た部屋着なんて要らない御託は勇ましいほど滑稽に響くねペットショップってやっぱ儲かんの?裏技探して深夜 ケトルの電源を押し込んでコンビニへ行く博打も当たるまで打ちゃ負けねぇからな何度間違えたって間違ってなんかねぇよ別に停滞したいわけじゃないたまにゃ頑張っちゃったりもするさ朝になれば急ぎ足でいつも鏡にげんなりしている俺達に洒落た朝飯なんて要らない何度間違えようが間違えようがねぇよ別に敗北したいわけじゃない無理を通すのが男の子さ浅はかにも憧れてしまったならその平均的な動機で今夜もどうにか死に損なえ

いつもの夕暮れ

振り払うように はしゃいだ後はいつも心を空っぽに使い果たしてまるで自転車かブランコでも飛び降りたようにふらつく買い込んだ袋菓子を床に散らかして大事な暇の潰し方ばかり覚えるろくすっぽ曜日も分からなくなって寝転がる半端者を フォークソングがねぎらうほら 見えるかい 夕暮れだぜ今日こそ何か見つけたかいほら いつもの夕暮れだぜどうせ明日も拝む夕暮れだぜ意気込んで借りてきた映画がいまいち泣けなかったからってさ愚痴ばっかこぼしててもしょうがないけど生きてれば愚痴をこぼすのもしょうがないよねほら 見えるかい 夕暮れだぜ今日こそ何か見つけたかいほら いつもの夕暮れだぜどうせ明日も拝む夕暮れだぜ一度や二度 馬鹿笑いしたぐらいで分かり合えるだなんて思ってないけど居心地のいいどん詰まりでいくらか友達も見つけたよ金の心配を酒で流す日々だよ癇癪はなるべく起こさずいるよ荷ほどきも億劫なまんまだけどそれでもそれなりにやってるよほら 見えるかい 夕暮れだぜ今日こそ何か見つけたかいほら いつもの夕暮れだぜどうせ明日も拝む夕暮れだぜ

朝焼け

ロックンロールが 空に撃ち落とした街のざわめきを 抱きかかえて眠れ或る愛の詩さよならの行方を なんとなく想うあの娘はちょっと嫌な女でそれがいかしてたロックンロールが 空に撃ち落とした街のざわめきを 抱きかかえて眠れ終わった恋を 薄れてゆく青を新しいさよならを 抱きしめて眠れ或る愛の詩 ちぎれたフィラメント 君が切り上げた恋悪い夢も 甘い夢も青く塗りつぶすロックンロールが 空に撃ち落とした街のざわめきを 抱きかかえて眠れ終わった恋を 薄れてゆく青を新しいさよならを 抱きしめて眠れ抱きしめて眠れ

或る日の日記より

忘れるようなこと 覚えてるから忘れたくないこと 忘れてしまうのさ積もらない話を積み重ねれば広い影に囲まれる同じ傷を見つけて喜ぶそんな泥沼で遊んでいたこの道を続けば 町を望むだろうあの丘を登れば 風も吹くだろうそのうちに どうせ笑えるさ瞬きよ 俺を置いて行かないで呼びかけては 星の流れに運ばれる風の匂いに鼻を鳴らしてぽつねんとした自分に気づいたもうどっからが夢なのか分からん立つように浮かんだあの光を今でも思い出す

青く塗りつぶす

冬の景色って綺麗すぎるよな浮かれたり溺れたり 右往左往して空だって昨日の夢を青く塗りつぶすいつもそうなのか今がこうなのか苦し紛れのなじり言葉は誰に言ってんだか空だって昨日を青く塗りつぶす悪い夢も 甘い夢も青く塗りつぶす人の気も知らないで青く塗りつぶす俺だって今日を青く塗りつぶすちょっとでもましになるように 青く塗りつぶす青く塗りつぶす青く塗りつぶす青く塗りつぶす

聖なる夜に

夢と希望と愛の光馬鹿みたいだけど そういうことすべてを愛したい馬鹿みたいだけど そう思うおまえが欲しい馬鹿みたいだけど それだけさ凍える夜 俺に不安をくれる君んちの前で 花束を抱いて眠る見上げれば なんだか触れそうで思えば 空の色と雲の形ばかり 気にしてた受け取れもしないで受け取りもしないで投げて 投げて 投げた僕らは何も知らないじゃがら声で愛の歌 怒鳴り散らして電子レンジの丸い皿 ひっかけて割れた僕らは何も知らないまるで花束みたいな 不細工な君のさよなら僕らは何も知らない知ったこっちゃないどうせ忘れるんだから楽しくやろう鼻歌まじりの風に吹かれて大袈裟な足取りで行こう同じことを違う言葉でこぼし合う僕らは何も知らない知ったこっちゃない

この夜を越えれば

あげられるものなんて ひとつとしてただのひとつとして 持っちゃいないからそれをいつか見つけられた そのときは鼻提灯 指さして笑っておくれよ片付いたかと思えば また散らかる部屋に諦めのようなぬくもりの光があるよう やりたいことはやれてんの?手首固くしてるとケガするからね腹が膨れれば 祈りを忘れるし腹が減れば それどころじゃなくなる潰れるぐらい抱きしめてあげるよあんたを愛してるワルツ……どうか あの子と私を今夜も眠らせて片付ければ部屋はもっと広くなるよね景色にオチをつけるってのは焦るよねまあ結局どっちに転んでも 気の利いた屁理屈が見つかりゃそれでいいや嗚呼あたたかい風が吹く 出掛けに振った香水の匂いが浮かれる誓いの作法なんて知らないがあなたの顔を思い浮かべるだとかどうせそんなとこだろうと思うワルツ……どうか あの子と私を今夜も眠らせてこの夜さえ越えれば どうにでもどうにでもなるから今はあなたの声を描く ただそれだけでいい傷つけられたっていいよ あんたにならどうぞ お気の召すままにこの夜を越えれば

砂の城(Brokedown Palace)

さよならだ、マイハニーさよなら、マイ・オンリー・トゥルー・ワン鳥たちは すべてが歌い君だけを こぼして飛ぶさよなら、僕のブロークダウン・パレス腕に 足に今は ロール・ロール・ロール川べりに身体を横たえて今は 今は 今は ロール・ロール・ロールIn a bed, in a bed甘い響きが止まない in my head川のしらべに頭を沈めてほら、ロック・マイソウル川の歌声が甘くする 眠くする甘く 眠く 運ぶずっと振り出しまでいつかのララバイが胸を揺するママ、ママ、ほら、こんなにも世界は広かったよGoing home, going home沈むように流されて born to bone川のしらべに頭を沈めてほら、ロック・マイソウルさよならだけじゃ寂しいよあの庭で待ってるだから グロウ・グロウ・グロウあのララバイ水のほとりのララバイ瞬きのまにまに川は ロール・ロール・ロールさよなら、さよなら言葉よりずっと君を愛してる川のしらべに頭に沈めてほら、ロック・マイ・ソウルSong by Grateful Dead