花束

おお 夜を越えて 朝を越えて
どんな心配事も忘れて あなたと夢を見る

美人も三日で慣れる 仕事は半年で飽きる
あなただって風に吹かれている
普段から下品な話ばかりしてるから
こんなときに野暮なことしか言えなくなる

取り戻せないものは 増えていくばかりさ
こしらえたような別れなんて
季節や天気のように受け入れるのか

ああ 歌が呼んできた恋みたいな人よ
きっとあなたと暮らす部屋には
揺り椅子を置こう
おお 夜を越えて 朝を越えて
どんな心配事も忘れて あなたと夢を見る

花束めいたものが なんかねぇかな
あなたが喜びそうなものを
持ってたらいいんだけどな

ビニール袋を踏みつけて 月の形を確かめる
人さらいのような優しい風が吹いてる
空想の世界で生きていたことに気がついて
照れ臭くなる

忘れていたようなことが 灰皿の中で
燃え進むほどに 起き上がる

そりゃ苦しいけど 楽しいよ
命は続く 過ちはそれに続く
おお 夜を越えて 朝を越えて
どんな心配事も忘れて あなたと夢を見る

正気かどうかはともかく 本気で言ってたよ
いやあ 恥ずかしながら あのときは

悲しみが網戸をすり抜けて 
あなたに手を伸ばしでもしたなら
きっと花束みたいな夜明けをあげるから
寝癖を見せ合って ふたり朝を集めないか

正気かどうかはともかく 本気で言ってるよ
いやあ 恥ずかしながら 今だって

おお 夜を越えて 朝を越えて
どんな心配事も忘れて あなたと夢を見る
ああ やっとこさ日々を越えて
なんてことのない青空に 
もう一度 呼吸を整える
どんな心配事も忘れて あなたと夢を見る

そんな夢を見る

美人も三日で慣れる 仕事は半年で飽きる
あなただって風に吹かれてる
そうだろ

花束めいたものが なんかねぇかな
あなたが喜びそうなものを
持ってたらいいんだけどな

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新しい日記

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