風の中で

電車の速さで回る街
と、その日々
目を閉じて 口を閉じて
どうやって上手に息するの

踏みつけた屍の顔なんて
いちいち覚えちゃいない

いつも通り 雲は流れて
時は 空の色に溶ける
風の中で
それをただ ただ眺めては
星の小さな欠片 ひとつぶになる
風の中で

人生の教科書は
駅前じゃ売ってない
まずは宝の地図を
探し出すところから

僕らは性懲りもなく恋をして
いつだっていつかは失くすのが定めのオチ
ただ、それだけじゃ
ロマンスが足りないってんで
思い出を 面影を 言葉を 仕草を
かき集めて
僕らは またひとつ
空に星が昇るのを見送った

あゝ
なんのかんの言っても
君の笑顔が見たい
ただそれだけ

ただそれだけ

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新しい日記

Tambourine stars are shinnin' in my sky